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【弁護士河野の日常】サラ金業者の民事再生申立続く 更新日:2008.03.28(金)

◇ クレディアに続いて中堅サラ金のアエル(もと日立信販・ナイス)が民事再生を申立て、今日、開始決定が出た。貸出し金利の引き下げと、過払い金請求の増加を見据えて、過払い金請求の負担を削ごうとする意図が明らかだ。
◇ 私の依頼者も集団訴訟の形でアエルに過払い金請求訴訟を起こし、2月25日に全額支払いの和解が成立し、3月31日に合計440万円を支払うとの合意ができていたが、その支払い直前の申立だった。過払い金を任意に返さず、裁判を引き延ばして、支払いを約束した矢先に再生申立をするというのは、許せない対応だ。裁判の代理人の弁護士は、早速、自分は再生の準備は知らなかったという内容のFAXを送って来たが、道義的責任は免れないと思う。
◇ 高利で貸し付けて多重債務者を苦しめ、莫大な利益を上げてきた業者に、多重債務者への償いもしないまま「再生」などさせてはならない。全ての顧客に過払い金請求権があり得ることを告知させるために裁判所に働きかけて行かなければならない。そして、過払い金債権者には全額の配当をさせるよう求めていかなければならない。
 
【弁護士河野の日常】ワーキングプア問題に日弁連が取り組み 更新日:2008.03.21(金)

 ワーキングプア問題が深刻だ。「非正規雇用」労働者だけでなく、「正規」雇用労働者も、残業代の未払い、有給休暇なし、賃下げの横行などによって、ワーキングプア状態に置かれている。それにもかかわらず、さらに労働分野における規制緩和論が声高に主張されている。
 このような問題に対して、弁護士からは、労働者側で活動する「労働弁護団」などの任意団体が意見を表明する程度であったが、日弁連は、労使それぞれの立場の弁護士による強制加入団体であるという性格から、積極的に改善の意見を表明することはなかった。
 しかし、最近の貧困問題の深刻化を背景に、日弁連でも、雇用問題について意見をまとめ、立法や労働行政に影響を及ぼすべきではないかという考え方が強くなった。そこで、毎年日弁連が開催している人権擁護大会において、この問題を取り上げることになった。人権大会では、シンポジウムを開催して問題点を徹底的に検討し、決議案を採択する。この決議を国会や厚生労働省などに届けていこうというのである。
 今回のシンポジウムのテーマは「労働と貧困」、10月2日に富山市で開催される。私もこのシンポジウムの実行委員会の委員として加わることになった。貧困と格差を解消し、人間らしい尊厳に満ちた労働を実現するために、全国から集まった委員が毎月1回の実行委員会や海外調査、合宿なども行って議論していくことになる。秋に出される成果が楽しみだ。
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弁護士法人 おおいた市民総合法律事務所